SPECIALTY
一、
点火後ガス圧を徐々に上げ、
酸化煙にてゆっくりと最高温度
1160度まで上げる。引き続き
最高温度の持続八時間保持し、
瓦の焼締を行う。
その後還元煙にて色付けいぶし
をする。
約250度(六十時間)になれば
開窯し、次の材料と入替。
これを四日窯と言い一サイクル
となります。
二、
雪、霜、冬の寒さは瓦の弱点で
した。
安川瓦では、伝統技術と最新の
電子制御により温水中に浸し、
マイナス三十度の冷却凍結、融
解を二十回以上行う低温耐寒試
験(JIS A-5208による)の結果
も異常はなく、優れた耐寒性を
立証しております。
三、
屋根に人が乗った場合や、寒冷
地における積雪の加重にも十分
耐えられる様、曲げ破壊荷重
340kgf(JIS規格140kgf以上)
に達しています。
それも、十分に吟味した良質の
粘土を使用し焼き締められた瓦
だからこそで、風災においても
引掛桟の爪部分がしっかりと固
定しずれにくい様に設計されて
おります。
四、
安川いぶし瓦は、住宅から堂宮
建築までむくり屋根にも照り屋
根にも、あらゆる建物に対応で
きる数々の役物瓦から鬼瓦まで
の製造技術があります。
それはあくまで手造り、伝統に
こだわった製造職人と施工現場
の卓越した葺職人との連携によ
るものだと自負しております。
あらゆる年代様式、復元工事か
ら多種多様な仕様、そしてなに
より、御客様の御希望に応じて
綿密な打ち合わせを行い、納得
して頂けるよう、製造・施工を
行っております。